その占い、ホントに信じる?
占い師の言うことを信じてしまう、性格診断テストが自分に当てはまっていると思い込んでしまう、 そんなバーナム効果についてお伝えしようと思います。
バーナム効果(Barnum effect)とは、 誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格を表す記述を、あたかも自分だけに当てはまっているかのように都合よく解釈してしまう主観的な傾向 と定義されます。
アメリカの心理学者バートラム(Bertram,R.F.)は、被験者にあるテストを実施しました。 被験者にはテストの結果から性格がわかると教示し、テスト終了後に事前に用意した性格に関する記述を テスト結果として与えました。 被験者に与えられたテスト結果は、どれも同じ内容のものでしたが 多くの被験者が自分の性格にあてはまっていると回答しました。
人は他者から性格や思考について指摘されると、今までの人生の中でその指摘に合致するような出来事や 体験を優先的に想起してしまう傾向があります。
よく考えればその指摘に反するようなこともたくさん経験してきているはずなのですが、 特に意識することなく他者の評価や診断に関連した記憶ばかりが呼び起こされてしまうのです。
バーナム効果をより強固にする条件として次のようなものがあります。
① 性格分析が自分にだけ適合していると信じている
② 評価者(分析者)の権威や地位を信じている
③ 分析内容がネガティブなものではなく、前向きな内容ばかりである
これらの条件に当てはまる人ほど、バーナム効果の影響を受けやすいといえます。 思わず信じ込んでしまう、騙されやすいという方は、以下の書籍を参考にしてみてください。
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