心理教育塾

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あなたの購買行動パターンは?

現代社会ではなかなか商品が売れないため、企業は何かと頭を悩ませています。

高度経済成長期の日本は、とにかくモノが不足していたので作れば売れてゆくという構図が成立していました。 いわゆる大量生産大量消費という時代です。

 

ところが生活が豊かになるにつれて、人々はより高品質のモノを求めるようになります。 消費者がモノを選択する時代が徐々に到来します。 企業は興味や関心が多様に拡大した消費者をそれぞれターゲットにして、商品開発に力を注いでいくように なります。

 

また同時に消費者が購買に至るまでの過程やどのような買い方をするのかなど購買パターンを 知ることが重要になってきす。 今回は消費者の購買行動パターンについてお伝えしようと思います。

 

購買行動パターンには、消費者の関与度(どのくらいその商品に興味があるのか)と購買する商品の数によって4つに分かれます。 (1)ブランド・ロイヤルティ (2)バラエティ・シーキング (3)リピート購買 (4)ブランドスイッチ   

                  

(1)ブランド・ロイヤルティ( brand loyalty )

消費者がある商品に対して興味や関心が高く、特定のブランドを繰り返し 購入する行動のことです。 ただ繰り返し購入するのではなく、購入する理由がはっきりと存在します。

自分の好きなブランドの時計やお気に入りの雑誌などを繰り返し購入することは、ブランド・ロイヤルティにあたります。

 

(2)バラエティ・シーキング( variety seeking )

現在自分が選択しているブランドに飽きて、好奇心からブランドを切り替えて別のブランドを購入し、いろいろと試してみる行動のことです。

消費者は、元々その商品カテゴリーに興味や関心があり、たまに選択を変えてみることで消費を楽しんでいる状態といえます。

バラエティ・シーキングは、品ぞろえの多い商品カテゴリーや購入頻度が高い商品カテゴリーで 特に起こりやすいとされています。

 

(3)リピート購買( repeat purchasing )

あまり興味や関心のない商品カテゴリーにおいて、一度購入したブランドをその後も続けて購入することです。

商品に対する消費者の関与度が低いため、面倒くさがって別のブランドを試そうとはせずに、前と同じものを購入する傾向にあります。

‟ なんとなく前と同じものを ” 、という心理がはたらいています。

 

(4)ブランドスイッチ( brand switch )

いつも購入しているブランドではなく、同じ商品カテゴリー内で異なるブランドを購入することです。 この場合、消費者はその商品カテゴリーに対する興味や関心が低いです。

別の商品を試してみるという点ではバラエティ・シーキングと同じですが、関与度の点では異なるので2つは区別されます。

 

 

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